【5分で読める!】2025年3月10日週の市場トレンド
おはようございます!こにちゃんです。
2025年3月10日週のweb3のトレンドが分かるレポートです。
構成は以下になります。
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
マインドシェアと市場トレンド
Hyperliquidで起きた400万ドル規模のETHの大量清算と影響について
ソニーの犬型ロボット「aibo」のSBTがSoneiumで発行開始
山形県西川町とメタウォーター株式会社がDAOを活用する実証試験のための協定を締結
博報堂キースリーとNTT DigitalがNFTサービス「FAN’s STAMP」を展開
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
デジタル資産投資商品からの流出は4週連続で総額8億7,600万米ドルに達し、このマイナス期間中の流出総額は47億5,000万米ドルに達しました。
地域別に見ると、米国の投資家が最も弱気で、9億2,200万ドルを引き出したが、他のほとんどの地域はこれを買いのチャンスと捉えています。
以下の画像の「Flows by Exchange Country」で、United Statesの「Week flows」の「-922m$」にて確認できます。
ビットコインが主な焦点で、先週は7億5600万ドルの流出が見られたが、ショートビットコインも1980万ドルの流出が見られ、投資家が投降に近づいていることを示唆している。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Bitcoinの「Week flows」の「-756m$」にて確認できます。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Short Bitcoinの「Week flows」の「-19.8m$」にて確認できます。
マインドシェアと市場トレンド
2025/3/16(日)時点でのdexu.aiのマインドシェアのTOP3は以下になっています。
L1 41.85%
Tokenless 12.83%
Memecoin 7.69%
L1プロジェクトとしては、BTC、ETH、SOLといった時価総額上位の銘柄から、EVMのL1チェーンであるSonicやEVM対応されたHyperliquid。現在testnetのMonadなどが注目を集めました。
Tokenlessとしては、先週に引き続きBase、Monad、Pudgy Abstractが注目を集める中、モジュラーAIチェーンのOGやmemecoinローンチパッドのPUMPなども話題になりました。
memecoinとしては、coinbaseから上場廃止となるGIGAとTurboや最大手memecoinのDOGEやX(旧Twitter)の生成AI「Grok」のmemecoinであるGROKが注目を集めました。
Hyperliquidで起きた400万ドル規模のETHの大量清算と影響について
2025/3/12(水)、分散型取引所(DEX)「Hyperliquid」において、大量のETHロングポジションが清算され、Hyperliquidの流動性プール(HLP)が約400万ドルの損失を被りました。この清算はプロトコルのハッキングや悪用ではなく、ユーザーのレバレッジ取引によるものと推測されています。
問題の発端は、ある大口ユーザーが高いレバレッジ(推定50倍近く)でETHのロングポジションを保有していたことにあります。その後、ユーザーは含み益を確保するために資金を一部引き出してマージンを引き下たところ、清算価格が上昇に伴うETH価格の下落によってポジションが清算されました。この清算によってHLPがポジションを引き取り、マーケットで処理する過程で予想以上の損失が発生しました。
Hyperliquid運営は、本件がプロトコルの脆弱性によるものではなく、通常のレバレッジ取引の結果であると説明しました。今後のリスク管理強化として、BTCの最大レバレッジを40倍、ETHを25倍に引き下げる対応を発表しています。
ソニーの犬型ロボット「aibo」のSBTがSoneiumで発行開始
ソニーの犬型ロボット「aibo」の公式ソウルバウンドトークン(SBT)が、同社のレイヤー2ブロックチェーン「Soneium」での発行が開始されました。
「aibo」は1999年に販売開始し、その名称は「相棒(aibou)」、「人工知能(AI)」、「目(eye)」、「ロボット(robot)」を組み合わせたものです。
このSBTはOpenSeaで2025/3/10(月)から3/24(月)の間、無料(ガス代のみ)で発行できます。
山形県西川町とメタウォーター株式会社がDAOを活用する実証試験のための協定を締結
2025/3/7(金)、山形県西川町とメタウォーター株式会社は、水道施設の維持管理にWeb3技術とDAO(分散型自律組織)を活用する実証試験のための事業連携協定を締結しました。
この取り組みは、人口減少や担い手不足などの課題に対応するため、住民参加型の水道施設維持管理の可能性を探るものです。具体的には、住民や関係者で構成される「水道サポート隊」を組織し、水道栓の開閉や水源地の草刈り、雪下ろしなどの業務を担います。協力者には貢献NFTが報酬として発行され、地域のイベントやサービスと引き換えることが可能です。
この実証試験は2024年2月から始動しており、以下の週次レポートでも中間報告時の内容を取り上げていました。
博報堂キースリーとNTT DigitalがNFTサービス「FAN’s STAMP」を展開
博報堂キースリーとNTT Digitalは、スポーツファン向けNFTサービス「FAN’s STAMP」を共同で展開すると発表しました。このサービスは、スポーツチームやイベント運営者向けのロイヤリティプログラムで、ファンが特定のアクションを達成することでNFTを獲得できる仕組みを提供します。
FAN’s STAMPは、NTT Digitalの「scramberry WALLET SUITE」を活用しており、LINEと連携することでWeb3を意識せずに利用可能となっています。初の導入事例として、ラグビーチーム「浦安D-Rocks」が2025/2/8(土)の公式戦で試験的に実施し、3/14(金)の試合でも適用される予定です。