【5分で読める!】2025年2月17日週の市場トレンド
おはようございます!こにちゃんです。
2025年2月17日週のweb3のトレンドが分かるレポートです。
構成は以下になります。
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
マインドシェアと市場トレンド
アルゼンチン大統領のSolanaのmemecoin騒動に伴うPump.funの活動冷却
暗号資産取引所のBybitが約15億ドルのハッキング被害にあう
NVIDIAの支援を受けたAI駆動のWeb3ゲーム分析プロトコル「GamerBoom」
山形県西川町によるDAOを活用した上下水道維持管理の実証実験
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
デジタル資産投資商品は、米国大統領選後の19週間にわたる前例のない資金流入で294億ドルが流入した後、初めて総額4億1500万ドルという大きな流出を記録した。
金利予想に非常に敏感なビットコインは、総額4億3000万ドルの投資家流出の矢面に立たされた。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Bitcoinの「Week flows」の「430m$」にて確認できます。
マインドシェアと市場トレンド
2025/2/23(日)時点でのマインドシェアのTOP3は以下になっています。
L1 34.71%
Tokenless 14.97%
Memecoin 7.5%
今週は、スマートフォンで手軽にマイニングできることを特徴とするL1ブロックチェーン「Pi Network」が各種取引所に上場したことで、先週に引き続きL1に対して強い関心が寄せられました。
L1ブロックチェーンのTGE・上場やmemecoinのトレンドが続くものの、依然市場環境は改善されない状態であるため、ナラティブとしてTokenlessカテゴリへの注目度も向上しています。
アルゼンチン大統領のSolanaのmemecoin騒動に伴うPump.funの活動冷却
アルゼンチン大統領のJavier Milei氏が推薦したmemecoin「LIBRA」が、内部関係者による大量の流動性を引き出す行為によって、トークン価値が大幅に暴落しました。
このような行為は、暗号資産業界でラグプルと呼ばれる詐欺行為であり、一国の大統領がmemecoiを使ったラグプルに関わったということで、Solanaの最大手memecoinプラットフォーム「Pump.fun」の出来高が減少しています。
本騒動があった2025/2/14時点で約1億8000万ドルあった出来高が、2025/2/23には約9700万ドルまで減少しました。
暗号資産取引所のBybitが約15億ドルのハッキング被害にあう
2025/2/22に暗号資産取引所のBybitが約15億ドルのハッキング被害にあったことを、CEOのBen Zhou氏がX(旧Twitter)にて報告しました。
盗まれた主なトークンは以下です。
401,346.7689 ETH($1.06B@$2,632.89)
90,375.5479 stETH($237,863,722@$2,631.95)
8,000mETH($22,326,999)
15,000cmETH($41,863,123@$2,790.87)
発表によると、ハッキング対象となったのはETHのコールドウォレットのみであり、被害は限定的ではあるものの、暗号資産市場最大のハッキング事件となりました。
本騒動を受けて、40億ドル以上の顧客資産の出金が発生したため、Bybitからの総流出額は55億ドルに達しています。
また、ハッキングの実行犯は、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス グループ(Lazarus Group)」によるものと見られています。
NVIDIAの支援を受けたAI駆動のWeb3ゲーム分析プロトコル「GamerBoom」
GamerBoomは、AIを活用してゲームデータをオープンソースにすることを目的とした、ゲームデータ分析プロトコルで、Solanaブロックチェーン上で構築される予定です。
2025/2/14に$9Mの資金調達に成功し、NVIDIAなどから調達していた資金を合わせて、総資金調達$11Mのプロジェクトになりました。
GamerBoomのようなAIを使ったデータの分散所有や大衆化を目指すプロジェクトの他にも、AIのトレーニングデータの分散化を目的としたデータマーケットプレイス「Pundi AI」など、Data領域のプロジェクトが徐々に関心を集めています。
山形県西川町によるDAOを活用した上下水道維持管理の実証実験
水処理大手メタウォーターが山形県西川町で、DAOを活用した上下水道維持管理プロジェクト「MizuDAkO」を実施しており、2025/2/12に中間報告を実施しました。
本プロジェクトは、DAOによって上下水道インフラを中心に据えた地域コミュニティの組成を支援するもので、フレームダブルオー社の「Clubs」とメタウォーターが開発する独自のリモートワーク用ツールを連携させることで実現します。
このようなweb3の独自の仕組みを活用した社会貢献を目指す類似プロジェクトとしては、「PicTrée(ピクトレ)」などが挙げられます。