BaseのUSDCワンクリック決済サービス「Checkout」
こんにちは、ぐっさんです。
前回はConsumer Cryptoを目指すL2チェーン「Abstract」について書きましたが、今回は決済系のアプリです。
最近a16zのレポートで、「ステーブルコインがPMFした」なんて文言が出ていました。もし読んでいない方がいたら、State of Crypto 2024を読んでみてください。
ステーブルコインはボラティリティの激しいWeb3の世界においては重要要素です。日本国内でも各社がステーブルコインに取り組みを進めていますが、Circle社のUSDCやTether社のUSDTなどのまだ大きなシェアを占めるようなものは台頭していません。
ステーブルコインは当然ポートフォリオ的な面でも重要ですが、決済やアプリケーションのレイヤーにおいても重要な役割を果たします。
そんなステーブルコイン決済で先月10月25日に発表された「Checkout」に関する記事を書いていきます。今回もサクッと読めるボリューム感になります。
今回の記事の流れ
Checkoutの概要
主な機能とユースケース
導入の流れと利便性
まとめ
Checkoutの概要
CheckoutはOnchain KItが提供する、Base上で展開されるUSDCワンクリック決済サービスで、ユーザーにとってシンプルかつ効率的な決済手段を提供するSDKです。
Checkoutの決済機能は、
低手数料かつガス代不要の決済が可能
ユーザーがクリプト通貨やブロックチェーン特有の用語を意識する必要なし
というのが大きな特徴です。
即時決済対応で、世界中のユーザーをターゲットにしたサービス展開が可能なため、クリプト業界にとどまらず幅広いマーケットでの利用が期待されています。
主な機能とユースケース
Checkoutは、Base上におけるUSDCでの決済に対応しており、特に以下のようなシチュエーションで活用されます。
クリプトで販売を行うマーチャント
ゲーム内・アプリ内ストア
トークンやNFTコミュニティ向けのeコマース展開
ショッピングカートのようなプログラム的決済まで対応
また、カスタマイズ性に優れているため、シンプルな「コーヒー一杯を奢る」程度の支払いから、ショッピングカート機能を備えた高度なプログラム的決済まで幅広い用途での利用が可能です。
導入の流れと利便性
Checkoutの導入手順は以下のような手順に沿って行われます。
Coinbase Commerceのアカウントを作成し、販売する商品を登録します。
npm経由で「@coinbase/onchainkit」をインストール
「Checkout」コンポーネントをインポートすることで、実際の決済機能を実装できます。
このシンプルなセットアップにより、特別な技術知識を持たないユーザーでも容易にオンチェーン決済機能を利用できます。また、CheckoutはVercel上でのデプロイに対応しているため、迅速かつ効率的にeコマースサイトの構築が可能です。
まとめ
Checkoutは、USDCワンクリック決済を実現することで、クリプトの利用を一層簡便にし、多くのユーザーがブロックチェーン技術の恩恵を受ける環境を提供しています。
低手数料、ガス代不要という特長により、オンチェーンでの決済体験が向上し、eコマース、アプリケーション、ゲーム内購入など多彩なユースケースでの採用が進むことが期待されます。