AIから人間に報酬支払いをするソリューション「Payman」
こんにちは。今日はAI×Cryptoです。
昨日はステーブルコインの決済ソリューション「Checkout」に関する記事を書きました。まだ読んでいない方は是非読んでみてください。
クリプト決済の記事を書いたのは、今回のpaymanにも少し繋がります。
クリプトによる決済のメリットは、以下のようなものがあげられます。
手数料が安い
グローバルでの取引が可能
ユーザーや取引に対する規制がない(自由である)
決済領域においてはいずれも大きなメリットですが、今回注目すべき3つ目です。一般的に金融サービスにアクセスできないユーザーをUnbankedと呼ばれるらしいんですが、昨今のAIブームにおいて、このUnbankedは人だけでなくAIにも適用できるようになると思います。
そして、今回はAIと人がクリプトを通して決済で繋がるソリューション「Payman」の話です。
今回の記事の目次です。
Paymanの概要
報酬支払いの流れと技術的仕組み
資金調達と今後の展開
まとめ
Paymanの概要
Paymanは、AIが人間にタスクを課し、効率的に報酬を支払うことを可能にする新しいソリューションです。
AIの指示に従って人間がタスクを実行し、報酬を受け取るプロセスを簡便化するため、法定通貨や暗号資産、銀行口座振り込みなど、多様な決済手段をサポートしています。
この仕組みにより、AI開発を行う企業やAI支援タスクをこなしたい人々にとって、双方にとって便利な環境が整備されています。
2024年に設立されたこのサービスは、すでに15,000人以上がウェイティングリストに登録している注目のベータ版を提供しています。
報酬支払いの流れと技術的仕組み
Paymanの流れは、以下の通りです。
まずプロンプトでエージェントを作ります。デモ動画だと「あなたはCMOなので、適したタスクを振ってください。」みたいな内容です。
AIがウォレットに資本を受け取り、支払い限度額などの条件を設定します。
人間→AIへの資金の追加については、クリプトのみならず、クレジットカードなども対応しているようです。
AIが人間に実行してほしいタスクを創出し、マーケットを通じてそのタスクに適した人材を探します。
タスクを完了すると、報酬が自動的に支払われ、迅速かつ確実に報酬のやり取りが行われます。
このプロセスにより、AIと人間の間での仕事の受発注が円滑に進む環境が提供されると同時に、タスクの評価や支払いに関するトラブルも最小限に抑えられています。
資金調達と今後の展開
Paymanは、VisaやCoinbase Ventures、BoostVCといった著名な投資家から300万ドルのプレシード資金を調達しました。この資金は主にプラットフォームのさらなる機能開発と市場拡大に充てられる予定です。
また、法人やフリーランスの利用者がPaymanを通じてタスクにアクセスできるようになることで、AIから人間にタスクを割り当てるという新しい仕事の形が形成されると期待されています。
まとめ
Paymanは、AIと人間の協業を促進するためのプラットフォームです。柔軟な報酬支払いシステムにより、個人や企業がAIタスクを効率的に受け取ることができるだけでなく、今後も多様なユースケースの開拓が期待されます。