【5分で読める!】2025年5月26日〜6月1日のWeb3注目トピック
おはようございます!こにちゃんです。
2025年5月26日〜6月1日のweb3のトレンドが分かるレポートです。
本日のトピックは以下になります。
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
マインドシェアと市場トレンド
注目を資産に変える、LOUDが描くWeb3時代の新しい価値経済
相次ぐサービス終了、MCSとCCPが示した国産Web3ゲームの難しさ
Cetus 巨額ハッキング事件、2.2億ドル被害とSuiコミュニティによる復旧対応
ソニー銀行、Web3子会社設立で描く次世代金融×Web3戦略
JTB、世界中の富裕層向けのWeb3サイト「anyBOUND」を公開
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
先週のデジタル資産流入額は33億ドルに達し、年初来流入額は過去最高の108億ドル、運用資産総額は過去最高の1,875億ドルに達した。
ビットコインは29億ドルの流入でトップとなり、ビットコインショート商品は1,270万ドルと、2024年12月以来の週間流入額最高を記録した。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Bitcoinの「Week flows」の「2979m$」にて確認できます。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Short Bitcoinの「Week flows」の「12.7m$」にて確認できます。
XRP の 80 週間にわたる流入記録は終了し、流出額は 3,720 万ドルと過去最高を記録しました。
以下の画像の「Flows by Asset」で、XRPの「Week flows」の「-37.2m$」にて確認できます。
マインドシェアと市場トレンド
2025/6/1(日)時点でのdexu.aiのマインドシェアのTOP3は以下になっています。
L1 32.17%
Tokenless 9.47%
Sweet-spot 8.15%
L1としては、先週に引き続きBTC、ETH、SOLといった時価総額上位の銘柄に注目が集まりました。
Tokenlessは、AIリサーチプラットフォーム「Kaito」が立ち上げた情報トークン化プロトコル「LOUD」が新しく登場したことで、「LOUD」トークンに大きな注目が集まりました。
Sweet-spotとしては、先週に引き続きHYPE、VIRTUAL、SUIなどに注目が集まりました。
注目を資産に変える、LOUDが描くWeb3時代の新しい価値経済
LOUDは、AIリサーチプラットフォーム「Kaito」が開発した情報トークン化プロトコルで、SNS上の“注目(マインドシェア)”を経済的価値に変換する実験的プロジェクトです。ユーザーの投稿や話題性はAIによってスコア化され、上位ユーザーにはLOUDが分配される仕組みです。
2025年6月1日午前0時より、Solanaチェーン上のHoloLaunchにて「Initial Attention Offering(IAO)」が実施されました。
IAOは2フェーズ構成で、フェーズ1(午前0時〜2時)はKaitoユーザーのうち条件を満たす上位1,000名に対して、優先割当(各0.2 SOL)が保証されました。
フェーズ2(午前2時以降)はKaitoユーザーのうち条件を満たす最大約12万人に対し先着制で開放されました。
総供給量10億枚のうち45%(4.5億枚)がIAOで販売され、同量が初期流動性プールへ、残り10%はマーケティングや市場形成に使われます。
Cetus 巨額ハッキング事件、2.2億ドル被害とSuiコミュニティによる復旧対応
2025年5月22日、Suiブロックチェーン上の主要な分散型取引所(DEX)であるCetus Protocolが、約2億2,000万ドル相当の暗号資産を盗まれる大規模なハッキング被害に遭いました。
攻撃者はスマートコントラクトの脆弱性を突き、少額の資産を預け入れることで大量の資金を引き出すことに成功しました。被害額にはSUIトークンやUSDCなどのステーブルコインが含まれており、一部のトークンは価値を失いました。
この事件を受け、Suiネットワークのバリデーターは迅速に対応し、約1億6,200万ドル相当の盗難資産を凍結しました。
その後、5月29日にSuiコミュニティによる投票が行われ、90.9%の賛成を得て、凍結資産をCetus Protocol、Sui Foundation、セキュリティ企業OtterSecが共同管理するマルチシグネチャウォレットに移すことが決定されました。
Cetusは、凍結資産の回収に加え、自社のトレジャリー資金とSui Foundationからの緊急融資を活用し、被害を受けたすべてのユーザーへの補償を目指しています。
また、スマートコントラクトの脆弱性修正やプラットフォームのセキュリティ強化、流動性の回復にも取り組んでおり、5月29日のコミュニティ投票から約1週間後の完全復旧を目指しています。
相次ぐサービス終了、MCSとCCPが示した国産Web3ゲームの難しさ
2025年5月下旬、国内Web3ゲーム業界で2つの主要タイトルが相次いでサービス終了を発表しました。
まず、My Crypto Heroesの派生作であるMy Crypto Saga(MCS)は、2025年5月27日に終了を告知しました。運営元のdouble jump.tokyoは、ゲーム開発と運営体制の限界、方向性の見直しが必要と判断したと説明しました。
続いて、Chain Colosseum Phoenix(CCP)も同年5月31日にサービス終了を発表しました。プレイヤー対戦型のRPGとして注目を集めていたものの、ユーザー数の減少やトークン経済の維持困難が主な理由とされています。
両タイトルともにNFTやトークンを活用したWeb3ゲームでしたが、持続可能なエコノミクスの構築が難しかったことが浮き彫りとなり、国内Web3ゲームの今後に課題を残す結果となりました。
ソニー銀行、Web3子会社設立で描く次世代金融×Web3戦略
2025年5月30日、ソニー銀行はWeb3領域に特化した子会社「Sony Bank Digital & Technology」の設立を発表しました。「Sony Bank Digital & Technology」は、ブロックチェーンやデジタルアセットを活用した次世代金融サービスの開発を目的とし、2025年6月中の設立を予定しています。
同社はすでに、Web3エンタメ領域向けアプリ「Sony Bank CONNECT」をリリースしており、音楽やアニメなどのコンテンツ体験と連動してトークンが取得できる仕組みを提供しています。
こうした既存の取り組みとの連携により、金融×Web3領域への本格進出が期待されています。
JTB、世界中の富裕層向けのWeb3サイト「anyBOUND」を公開
2025年5月29日に日本の大手旅行代理店のJTBは、ブロックチェーン技術を活用したプロダクト開発を手掛けるLEAPSとWeb3のマーケティングやコンサルティングを手掛けるPacific Metaと連携し、世界中の富裕層向けのWeb3サイト「anyBOUND」を発表しました。
2025年秋に1stセールの開始が予定されており、発着地に縛られない現地集合・解散をメインにしたコンテンツ販売やこれまで取り組まれていなかった暗号通貨(ETH、USDC)による決済などが予定されています。
現在、優先および限定価格での商品購入権利、記念デジタルコレクションを無料付与、限定コミュニティへのアーリーアクセスなどの特典が付与されるウェイトリストに事前登録フォームが公開されています。