【5分で読める!】2025年4月28日〜5月5日のWeb3注目トピック
おはようございます!こにちゃんです。
2025年4月28日〜5月5日のweb3のトレンドが分かるレポートです。
構成は以下になります。
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
マインドシェアと市場トレンド
トランプ家関与のステーブルコインUSD1、アブダビ系ファンドとBinanceを結ぶ20億ドル取引の波紋
VisaとStripe傘下Bridgeが提携し、ステーブルコイン決済カードの実用化
ヴィタリック氏が示す2025年のEthereum戦略、Pectra実装とロードマップ
Ginco、東京都カーボンクレジットマーケットにブロックチェーン技術を提供
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
以下の画像の「Flows by Asset」で、XRPの「Week flows」の「37.7m$」にて確認できます。
デジタル資産投資商品への流入額は先週、総額34億米ドルに達し、2024年12月中旬以来最大の流入額となり、過去3番目に大きな流入額となった。
ビットコイン投資商品が主な恩恵を受け、先週は31億8000万ドルの流入を集めた。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Bitcoinの「Week flows」の「3188m$」にて確認できます。
イーサリアム投資商品も、8週間連続の流出の後、先週は1億8,300万ドルの流入を記録しました。興味深いことに、先週流出したアルトコインはSolanaのみで、総額570万ドルでした。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Ethereumの「Week flows」の「183m$」にて確認できます。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Solanaの「Week flows」の「-.7m$」にて確認できます。
マインドシェアと市場トレンド
2025/5/4(日)時点でのdexu.aiのマインドシェアのTOP3は以下になっています。
L1 18.91%
Sweet-spot 12.56%
Stablecoins 5.92%
L1プロジェクトとしては、先週に引き続きBTC、ETH、SOLといった時価総額上位の銘柄に注目が集まった。BTCへのETF資金流入やEthereumの大型アップグレード「ペクトラ(Pectra)」が近づいているのもあり、両者への関心が高い。
Sweet-spotとしては、先週に引き続きHYPE、SUI、PENGU、などが注目を集まりました。
Stablecoinsとしては、先週に引き続きUSDCやUSDTに注目が集まる中で、トランプ氏が共同設立したWorld Liberty Financialのステーブルコイン「USD1」が、アブダビ系ファンドによるBinanceへの20億ドルの投資に使用されたことで話題になりました。
トランプ家関与のステーブルコインUSD1、アブダビ系ファンドとBinanceを結ぶ20億ドル取引の波紋
2025年5月1日にドバイで開催されたToken2049にて、トランプ米大統領の息子であるエリック・トランプ氏から、アブダビの政府系投資ファンドMGXが、USD1を用いて暗号資産取引所Binanceへ20億ドルを投資すると発表しました。
この投資には、トランプ米大統領とその家族が関与する暗号資産企業であるWorld Liberty Financial(WLF)が、仲介した形で実現しており、同社が発行するステーブルコイン「USD1」の初の大規模な実需案件として注目を集めました。
この取引は、USD1の大規模な実用例となり、WLFの影響力拡大を示しました。
しかし、トランプ氏が現職の米大統領でありながら、家族が関与する企業と外国政府系ファンドが取引することに対し、倫理的な懸念を提起されています。
具体的には、USD1の主要保有者が匿名であることや、Binanceの創設者であるCZ(Changpeng Zhao)氏が過去にマネーロンダリングの罪で有罪判決を受けたことなど、取引の透明性や関係者の信頼性にも疑問の声が上がっています。
VisaとStripe傘下Bridgeが提携し、ステーブルコイン決済カードの実用化
Visaは2025年4月30日、ステーブルコイン決済インフラを提供するBridgeと提携し、ステーブルコインに対応するVisaカードを、中南米6カ国(アルゼンチン、コロンビア、メキシコなど)で展開しました。
ユーザーはこのカードを通じて、保有するUSDCなどのステーブルコインを日常の支払いに使用でき、Bridgeが裏側でリアルタイムに現地通貨へ換金して加盟店に法定通貨で支払います。
なお、Bridgeは2025年初頭に米決済大手Stripeに買収されており、現在はStripe傘下のインフラプロバイダーとして事業を展開しています。
今回の提携は、Stripeグループとしてのステーブルコイン活用拡大の一環とも言え、暗号資産と既存の金融インフラの統合を進める動きとして注目を集めています。今後、同様のカードは欧州、アジア、アフリカでも導入が予定されています。
ヴィタリック氏が示す2025年のEthereum戦略、Pectra実装とロードマップ
2025年4月30日、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、2025年の開発優先事項を発表しました。主な焦点は、レイヤー1(L1)のコアインフラ強化と、エコシステム全体のセキュリティおよびプライバシーの向上です。
L1の改善では、取引の最終確定時間を12秒に短縮する「シングルスロットファイナリティ(SSF)」の導入が提案されています。
また、スマートコントラクトのコード構造を標準化・最適化する「イーサリアム・オブジェクト・フォーマット(EOF)」の導入も検討されています。
さらに、ステートレス化によりノード運営の負担を軽減し、ネットワークの分散化とスケーラビリティの向上も計画しています。
ブテリン氏は、「d/acc(分散型アクセラレーション)」という哲学的・技術的フレームワークに基づき、通信ツール、情報、ソーシャル層、メカニズム設計、暗号技術、OS、ハードウェア、生物学的脅威からの防衛など、幅広い分野での開発にも注力する意向も示しました。
直近のEthereumの大型アップグレード「ペクトラ(Pectra)」は、2025年5月7日に実装が予定されており、実行レイヤーとコンセンサスレイヤーの両方にまたがる11のEIP(Ethereum Improvement Proposal)を含みます。
主な特徴には、アカウント抽象化(EIP-3074およびEIP-7702)、バリデーターの最大ステーキング量の引き上げ(EIP-7251)、およびブロブスケーリングの強化(EIP-4844の拡張)です。
Ginco、東京都カーボンクレジットマーケットにブロックチェーン技術を提供
2025年4月30日、株式会社Gincoは、東京都が開設した「東京都カーボンクレジットマーケット」におけるブロックチェーン技術の導入支援を発表しました。
このマーケットは、2030年までに都内のCO₂排出量を2000年比で半減する目標の一環として、2025年3月に開設され、事業者向けにカーボンクレジットのオンライン売買を可能にするプラットフォームです。
Gincoは、開発・運営を担当するe-dash株式会社に対し、スマートコントラクトの開発やブロックチェーンノードの構築、Ginco Enterprise Walletの提供などの技術支援しました。
特に、カーボンクレジットのNFT化を通じて、その信頼性と流通性の向上を図っています。