【週次マーケティングレポート】2025年1月27日週の市場トレンドについて
おはようございます!こにちゃんです。
2025年1月27日週のweb3のトレンドが分かるレポートです。
構成は以下になります。
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
マインドシェアと市場トレンド
デュアル・ブロック・アーキテクトを実装したHyperEVMの展望と現状
ステーブルコインでガス代を払うUSDC Paymaster
メルカリがNFTマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始
オープンハウスが不動産取引に暗号資産決済を導入
CoinSharesの週次レポートから読み解くマクロ市況
暗号資産ETFには先週、総額19億ドルの流入がありましたが、これは暗号資産市場に関する大統領作業部会を設立する大統領令に署名した結果と考えられます。
以下の画像の「Week flows」の「1858m$」にて確認できます。
アルトコイン分野では、イーサリアムが2億500万ドルの流入で回復し、XRPにもさらに1,850万ドルの流入がありました。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Ethereumの「Week flows」の「204.7m$」にて確認できます。
以下の画像の「Flows by Asset」で、XRPの「Week flows」の「18.5m$」にて確認できます。
イーサリアムとXRP以外のアルトコインの中で最も注目すべき流入額は、ソラナ(SOL)、チェインリンク(Chainlink)で、それぞれ690万ドル、660万ドルの流入がありました。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Solanaの「Week flows」の「6.8m$」にて確認できます。
以下の画像の「Flows by Asset」で、Chainlinkの「Week flows」の「6.6m$」にて確認できます。
マインドシェアと市場トレンド
2025/2/2(日)時点でのマインドシェアのTOP3は以下になっています。
L1 44.5%
memecoin12.27%
AI-Agent 8.87%
デュアル・ブロック・アーキテクトを実装したHyperEVMの展望と現状
Hyperliquidが構築されているL1チェーン「Hyperliquid L1」が、EVM対応するHyperEVMに関して、今までになかった革新的なメカニズムを実装するとの発表があったため、先週に引き続きL1に対して高い関心が寄せられました。
HyperEVMで、送金・スワップなどの高速で実行したい処理を「Fast Blocks」、デプロイなどの実行に時間をかかる重たい処理を「Slow Blocks」で行う、デュアル・ブロック・アーキテクトの実装を発表しました。
これら2つのブロックは、生成間隔(ブロック速度)とブロックサイズをテストネットで最適化している段階であり、メインネットへの実装には更なる時間が必要と考えられています。
ステーブルコインでガス代を払う「USDC Paymaster」
USDCを運営するステーブルコイン大手のCIRCLEが、USDCを使ってブロックチェーンのガス代を支払える仕組み「USDC Paymaster」を発表しました。
現在はL2チェーンのArbitrumおよびBaseで利用可能、将来的に他のブロックチェーンにも対応予定とのことです。
筆者はL2チェーンzksyncのネイティブ機能であるPaymasterを活用したDappsや、Rabby walletのGasAccount機能などで、USDCによるガス代支払いを経験したことがあります。
UXも非常に良く、個人的にガス代をステーブルコインで支払う機能は、Web3のマスアダプションに必須だと思っています。
メルカリがNFTマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始
メルカリが2025年1月28日に、メルカリでNFTの取引ができるNFTマーケットプレイス「メルカリNFT」の提供を開始しました。メルカリから、海外大手NFTマーケットプレイス「OpenSea」で扱う人気NFTの購入・出品が可能となっています。
NFTを出庫できないなどの課題点がありながらも、初日から20000ドル以上の出来高があり、閑散としている国内NFT市場にとってポジティブなニュースだといえます。
また、ユーザー視点とプロジェクト視点のメリットと課題点をまとめている記事も弊社キリフダのメンバー出ていますので、ぜひ読んでみてください。
https://note.com/kazuma7/n/nd33ed369b677
メルカリNFTに関して、オンチェーンデータ分析してみました。
以下の2つのグラフは、上が日次の取引出来高の合計が1000ドルを超えたNFTコレクションで、下が日次の取引件数が20回を超えているNFTコレクションをまとめたグラフになります。
このグラフから、リリースから4日連続で1000ドルを超えている「MEGAMI_NFT」や「WAFUKU GEN」などが、人気のあるNFTコレクションであることが分かります。
オープンハウスが不動産取引に暗号資産決済を導入
不動産大手のオープンハウスグループは1月31日に不動産取引において暗号資産決済を開始することを発表しました。
グローバルな顧客向けに当初はBTCとETHに対応し、暗号資産を登記対象のみならず、越境決済やマイクロペイメントの領域で実活用に向けての取り組みを目指しています。
不動産業界の新たな取り組みとして、今後の注目が集まっています。